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2009/06/06

ユーカリーの木







ユーカリーの木に会いに、そして、夢にまで出てきた風景を見に、
昔住んでいたところに出かけてきました。

そこに着いたら、風が吹くたびにユーカリーの葉っぱの香りがします。
すーっとした香りが、一息ごとに感じられました。

手の届くところに葉っぱがあり、手で触れて、
香りを楽しんでいるうちに欲しくなり、思わず一枚頂きました。

ほそくて長い葉っぱ。

それを手に持ち、時々香りを楽しみながら、どんどん歩いていたら、
前から歩いてきた、それを見つけた小さな少年が、
細く大きな声で叫びました。


「はっぱ!』


思わず、その子のお母さんと一緒に笑ってしまいました。

薬効のある、不思議な形をした葉っぱは、
一瞬にして、少年の心をも捉える力を持っていました。


帰ってきてから、彼にあげたら良かったのかも。
香りを一緒に楽しんだら良かったのかも、と思いました。


西宮市の関西学院大学キャンパスにて。





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