小学校6年生の時、父の転勤により、東京を離れた。
向かった先は九州の福岡。
着いたとたん、全く違う土地の空気感を感じ、
異国に流れ着いたような錯覚をした。
暑い夏の来る前の季節だった。
福岡の生活は、3年間。
そんなに長いものではなかったけれど、
私の記憶に全く新しいものを刻み込んだ。
身近に感じる自然の存在。
毎朝、学校へ向かう時に歩く道の先に見える油山は、
日によってその姿を変えていた。
学校や友だちの家に行く時に歩く、坂の多い住宅地のアップダウン。
大池に出れば、子供の目には荒涼と感じた風景が広がっていた。
夏休みに出かけた、夏の青い海の向こうは異国であり、
白い砂浜が、ぽかんとした島のように、
そこだけが浮かんでるように感じられた。
東京の練馬も都会じゃないけれど、住宅街で田舎ではない。
全く初めて目にする風景だった。
そう言えば当時、社会科で習っていた、
防人の気持ちを、自分と重ねてみたりしていたっけ。
梅さんのブログで久しぶりにスピッツの音楽を聴き、
そうだ、スピッツの初期の頃の音楽は、
あの頃過ごした、九州の時に感じたものと繋がるなと感じた。
(偶然かな?草野さんは福岡の方ですね)
まるで、自分の置き場所をなくしたかのような歌詞や、
風の中を彷徨うかのような、
彼らの音楽のアレンジの音の上り下がりが、
あの頃に自分が見た風景を思い出させ、
知らない街に住む、自分の心象を思い出させた。
その拠り所のない、
どこかに飛んで行ってしまいそうな感じが懐かしく、
久しぶりにロビンソンを何度か聴いていた。
大きな力で、空に浮かべたらう〜らら、宇宙の風に乗る〜〜。
スパイダーも好きだな〜。
(福岡にいた頃はやっていた歌は、もっと前の時代の歌ですよ)
今更、歌詞をちゃんと聴くと、
懐かしい青春時代の音楽って感じがしますけどね。
(歌を聴くとき、あまりちゃんと歌詞を聴かないんで)
5 件のコメント:
ロビンソンもいいですね~。
スピッツの曲はどれもメロディに
胸がきゅーんとなるのですが、草野さんの高音の成せるわざでしょうか?
『楓』や『冷たい頬』も好きです。
本当にどうしてなんだか、私もきゅーんって私もなります。
楓、すっごく好きです。
あれは歌詞をまともに聴いてしまって、
まずかった〜〜(苦笑)。
タイトル見て「あ、スピッツだ」って思ったら本当にそうだったのでビックリしました(^^
zingo de mopsjeさん、
わっ、当りですか〜。
きっとそれは、みなが同じ時代を生き、
音楽で繋がっているからなのかな ^ ^) ?
ブームは続いていて、
『桃』『春の歌』『夜を駆ける』『チェリー』『楓』『僕のギター』
どんどん、尽きる事なく名曲が出てきて、
ほんとうにスピッツってすごいなと、びっくりしている所です。
止まらなくなってます。
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