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2011/11/17

シューベルトの即興曲







先日の御嶽山でのこと、
食事を食べる座敷の隅に、アップライトのピアノが置いてあった。

仲間の一人は、小さなコンサートをするピアニストで、
みなが彼女のピアノを聴きたがった。

とっさの事で、何を弾いて良いのか分からない彼女。

ドイツ育ちの彼女が、シューベルトが好きなのは知っていたから、
「シューベルトで」とリクエストしたら、

この曲を弾いてくれた。
繊細な彼女によく似合っている曲だった。

どこかで聴いた事がある、懐かしいこの繰り返しの旋律は、
私の心にも残っているものだった。



そして、風邪を引いている私の頭の中を、
この曲の冒頭が、なぜだかずっと鳴り響いていた。
何の曲だったっけ?と調べたら、同じ即興曲の第3楽章だった。

流れるような「優しい調べ」だと思う。






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