実は新宿に出る前に、東久留米にある「聖グレゴリオの家」という、
宗教音楽研究所に行ってきました。
その日、そこの聖歌隊の発表会があったのです。
ここは、グレゴリオ聖歌やオルガン等、
教会音楽についての活動をされているので有名な、
カトリックの教会です。
なので、毎週日曜日には、ミサも行われています。
私はここへは初めて。
武蔵野の面影の残る雑木林を抜けて行くと、教会がありました。
中では撮影はしませんでした。
小さいけれど品の良い、美しいパイプオルガンがありました。
中の様子は、ホームページで見る事が出来ます。
小さい礼拝堂ですが、心地の良い場所でした。
空いていた一番前の席に座ると、
上品なご夫人が聖歌隊の白い衣装をつけ、杖をついて横に座られました。
私が1時間かけてきたと言ったら、頑張らないとと笑っておられました。
上手く歌おうとするのではなく、息をただ通す事だと、
20年経ってやっと少し分かってきたとおっしゃり、
そして、ゆっくりと立ち上がって行かれました。
グレゴリオ聖歌をきちんとした形で聞くのは、これが初めてでした。
皆の声が聖堂にひとつとなって響いていました。
また、オルガンとチェロのような楽器(ヴィオラ・ダ・ガンパ)が、
音に変化をつけて楽しませてくれました。
先ほどのご夫人は堂々と歌いきり、
最後、アイコンタクトをしてお別れしました。
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